報告1「社会変動とヴェーバー社会学の誕生」報告要旨[Microsoft Wordファイル:20k

佐藤嘉一(立命館大学)

以下には本報告の内容の主な項目について箇条書きします

I 問題:ヴェーバー社会学の誕生は生涯の最晩年か?

論点1. 削除されたマリアンネ・ヴェーバーの『経済と社会』第一版(1921)「序言」
論点2. 『学問論集』にはある断絶がある(1907年と1913年の間)
論点3. 第一回ドイツ社会学会(1910)におけるヴェーバーの「学会事業報告」

以上の論点を検討しながら、ヴェーバー社会学の誕生はいつかについて議論する。
        a)テンブルック説「学問論とともに始まり、それに基づき、それとともに成長した」(1994)
        b)フランシス=ブルガー説「形式の違いは内容のちがいである。その誕生は最晩年である」(1994)

II ヴェーバー社会学の成立事情

(1)ドイツ社会の構造変動と生活史的背景──学問研究の「外部」要因
    ア)マイネッケの「国家理性の理念」論
    イ)ドイツ社会の基礎構造の変化:
        資料「1907年ドイツ国官報にみる就業人口比率」および
        資料「1882年〜1933年のドイツ帝国の就業構造の変化」
    ウ)新旧世代の対立問題、バウムガルテンの二つのヴェーバー像

(2)『学問論集』における「断絶」──学問研究の「内部」要因
    1)歴史学派の〈子〉の目:ヴェーバーの「歴史学派」批判の要諦
    2)「舵の切り替え」 二つの論点:
        (i)「歴史主義」と概念実在論批判
        (ii)「自然主義」と「法則定立」の科学
    3)二つのキーワード、価値と意味:
        「文化的意義」と「行為者の主観的意味」
    4)行為の社会学(理解社会学)への途:
        事例1「農業の利害」概念のカズイスティク
        事例2「国民」概念のカズイスティク(『経済と社会』から)
    5)第一回ドイツ社会学会大会のヴェーバー発言の意義:
        ア)ヴェーバーの「ジャーナリズム論とアソシエーション論」
        イ)旧いドイツ社会の社会編成と新しいドイツ社会の社会編成の理念型

III 結び:ヴェーバー社会学の成立

「構造化された行為」の歴史学から「構造化する行為」の社会学へ
それとも〈あいだ〉?

主要参考文献

G.Wagner/H.Zipprian (hrsg.)
1994 Max Webers Wissenschaftslehre; Interpretation und Kritik
Edward Baumgarten
1964 Max Weber. Werk und Person
Jean Fourastié
1963 Die große Hoffnung des zwanzigsten Jahrhunderts
Max Weber
1978 Gesammelte Aufsätze zur Soziologie und Sozialpolitik
1988 Gesammelte Aufsätze zur Wissenschaftslehre
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